BMWのエントリーモデルとして人気の「1シリーズ」は、その手頃な価格やコンパクトなサイズ感から、ネット上では「貧乏に見える」といった声も一部で囁かれています。
しかしそれは、単なるイメージによる誤解にすぎません。
本記事では、なぜそんな印象があるのかを冷静に検証しながら、BMW 1シリーズの本当の魅力や、賢い選び方、維持費なども含めて詳しく解説していきます。
画像引用元 : BMW公式サイト
なぜBMW 1シリーズが「貧乏に見える」と言われるのか?
BMW 1シリーズがこのように語られる背景には、いくつかの誤解があります。
1. 国産車並みの価格帯=“高級じゃない”という先入観
1シリーズは新車でも約400万円前後から、中古なら100万円台で購入可能なモデルもあり、「手が届くBMW」として認知されています。
しかし、それがかえって“安っぽく見える”というネガティブな印象につながることもあります。
2. 外観がコンパクトでインパクトが薄い
全長は約4.3mで、BMWの中では最も小型の部類。街中で目立ちにくいため、「存在感がない=格下」と感じられるケースもあります。
ただしこれはあくまで“見た目”の話であり、実際の走行性能や装備内容は十分に高級車水準です。
3. 中古価格の下落が早いことによる誤解
中古市場では1シリーズの価格下落が早く、10年落ちで100万円以下の個体も珍しくありません。
この手頃さが“格落ち”と誤認されることもありますが、裏を返せば「コスパが非常に高いBMW」とも言えます。
BMW 1シリーズの本当の価値とは?
BMW 1シリーズは、価格やサイズ感だけで評価すべきクルマではありません。以下のような魅力があります。
- 高剛性ボディと安定感ある走行性能(FR時代のモデルは特に高評価)
- 最新型(F40型)はFF化されつつも、BMWらしい走りの質感を継承
- アイドルストップ、レーンアシスト、追従クルーズなど安全装備が充実
- ハッチバックならではの使い勝手の良さと視界の広さ
特に「初めてのBMW」に最適で、所有する喜びと実用性を両立できる一台です。
維持費は本当に高いのか?
BMW=維持費が高いというイメージがありますが、1シリーズは比較的維持しやすいモデルです。
項目 | 年間費用目安 |
---|---|
自動車税(1.5L~2.0L) | 約30,000〜40,000円 |
車検費用(2年) | 約10万〜15万円 |
任意保険料 | 年齢・条件によるが5〜10万円程度 |
燃費 | 実燃費で13〜17km/L前後(ガソリン) |
このように、国産ハッチバックと比べても極端に維持費が高いわけではなく、日常使いにも現実的なモデルです。
ライバル車との比較:見た目で損してる?
車種 | 新車価格帯 | 特徴 |
---|---|---|
BMW 1シリーズ | 400〜500万円 | スタイリッシュな都会派BMW |
アウディ A3 | 380〜510万円 | 落ち着いた内装と上質感 |
メルセデス Aクラス | 430〜550万円 | 最新装備が豊富 |
VW ゴルフ | 350〜450万円 | 実用性重視、価格も手頃 |
1シリーズは見た目の印象で損をしている側面もありますが、走りや装備の完成度では決して劣っていません。
実際のユーザーの声と筆者の体験
実際に1シリーズ(F20型)を1年ほど所有した筆者の印象としては、「この価格帯でこの走行フィールが味わえるのはBMWだけ」と感じました。
通勤から週末のロングドライブまで快適で、FRの軽快なコーナリングや、しっかりとした足回りが印象的でした。
周囲から「BMWらしくない」と言われることはありましたが、実際には乗ってみて初めてわかる質感があり、「コスパ重視派」にこそおすすめしたい一台です。
よくある質問(FAQ)
Q. BMW 1シリーズは本当に「貧乏に見える」のですか?
A. 一部のネット上の意見であり、実際にそう感じる人は少数派です。実車の質感や走行性能は価格以上です。
Q. 1シリーズを選ぶメリットは?
A. 維持費・実用性・走行性能のバランスが取れており、初めての輸入車にも最適です。
Q. 中古で買うのは不安ですか?
A. 整備履歴のある認定中古車を選べば安心。特にF20後期型はおすすめです。
まとめ:BMW 1シリーズは“賢い選択”をする人のBMW
「貧乏に見える」というワードだけでBMW 1シリーズを判断するのは大きな誤解です。
真の魅力は、価格以上の走行性能・高級感・実用性にあり、“堅実に良いモノを選ぶ人”のカーライフに最適な1台です。
周囲の目ではなく、自分に合う一台かどうか。ぜひ実車で体感してみてください。