BMWのコンパクトクロスオーバーSUV「X2」は、都会的なデザインと走りを重視したモデルとして登場しました。
しかし、X1や他のBMWモデルに比べて販売面でやや苦戦している印象もあり、「なぜX2はあまり選ばれないのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、BMW X2の評価が分かれる理由をわかりやすく解説しつつ、それでも根強いファンに支持される魅力や、おすすめの選び方についても詳しくご紹介します。
画像引用元 : BMW公式サイト
BMW X2の立ち位置とは?
BMW X2は、X1をベースによりスタイリッシュでスポーティなデザインに仕上げられた、いわば「都会派クロスオーバー」です。
全高を抑え、ルーフラインを低くすることでクーペSUV的なシルエットを採用しており、BMWの中でも異色の個性を放つモデルといえます。
BMW X2が「選ばれにくい」と言われる主な理由
1. デザインが好みを分けやすい
X2の大きな特徴であるクーペライクなフォルムは、スタイリッシュである一方で、BMWらしい重厚感やSUVらしさを求めるユーザーにとっては物足りなさを感じることもあります。
その結果、「X1の方がバランスがいい」と評価され、選ばれにくくなる傾向があります。
2. 実用性よりデザイン重視の設計
X1と比べて全高が低いため、後部座席や荷室のスペースはややコンパクト。
日常のファミリーユースや長距離移動には向かないという声もあり、実用性重視のユーザーには響きにくい側面があります。
3. 価格設定が割高に感じられる
装備のグレードや内外装の仕上げにこだわっているX2は、同等装備のX1や他社SUVと比べて価格が高く感じられるケースがあります。
そのため、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとっては選択肢から外れることも。
4. ライバル車の存在が強い
レクサスUX、アウディQ2、ボルボXC40など、デザイン性の高いプレミアムコンパクトSUVが競合として立ちはだかり、X2の独自性が埋もれてしまうことがあります。
とくにハイブリッド設定や安全装備の充実度で他社モデルが優れていると、X2は比較で不利になることもあります。
それでもBMW X2を選ぶ人がいる理由
BMW X2には他のSUVにはない魅力が確かに存在します。
- スポーティなデザインとクーペスタイルの個性
- BMWらしいシャープな走りと足回りの剛性感
- 都市部で映えるサイズ感と取り回しの良さ
- ハッチバックのようなドライビングポジションが好評
特に「他人と被らないBMWが欲しい」「実用性よりスタイルや走行感を重視したい」という層には、X2は非常に魅力的な選択肢となります。
X1との違いと選び方のポイント
比較項目 | X1 | X2 |
---|---|---|
デザイン | SUVらしいスクエア形状 | クーペライクでスポーティ |
室内空間 | 広め、実用性重視 | やや狭め、スタイル重視 |
全高 | 約1,640mm | 約1,525mm(低め) |
価格帯 | やや抑えめ | 装備によっては割高感あり |
X2は「見た目と走りの良さ」を優先する人向け、X1は「実用性と家族使い重視」な人向けと棲み分けされています。
実際に試乗して感じた印象
筆者が都内と高速道路でX2を試乗した際、ハンドリングは非常にダイレクトで、FFとは思えないほどの安心感がありました。
視点はやや低くスポーツカーに近い感覚で、SUVにありがちな“フワフワ感”がなく、「走る楽しさ」がしっかり味わえるモデルだと実感しました。
ただし、荷物を多く積む場面や後部座席に大人を乗せるときは、若干の制限を感じるのも事実です。
よくある質問(FAQ)
Q. BMW X2はなぜX1より見かける機会が少ないのですか?
A. X2はデザイン性重視のモデルで、実用性を求める層からはX1が選ばれやすいため、街中での遭遇率は低めです。
Q. 中古で買うならX2はお得ですか?
A. 流通量が少ない分、希少性があります。価格もX1よりやや下がりやすいため、状態の良い個体を選べばコスパは良好です。
Q. ファミリーカーとしては使えますか?
A. 後席や荷室は必要最低限ですが、2人+小さな子ども程度であれば十分使えます。
まとめ:BMW X2は“個性派志向”に応える都会派クロスオーバー
BMW X2は、万人受けするモデルではありませんが、デザインやドライビング感覚を大切にしたい人にとっては唯一無二の存在です。
「他のSUVと同じは嫌」「ちょっと背伸びしたいけど、スポーツ感も捨てたくない」——そんなユーザーにぴったりの1台です。
見た目と走りにこだわりを持つ方は、ぜひ一度実車を試してみる価値があります。